冬が終わり、キャンプシーズンがやってきました。
最近は特にキャンプで焚火をする方が増えていますが、たき火に使う薪選びで知っておきたい薪の種類。
焚き火に使う薪は大きく分けると「針葉樹」と「広葉樹」に分かれますが、ここではその2つの見分け方と、主な特徴についてまとめています。
薪の種類によって火のつきかたや燃え方が変わってくるので、たき火をする際には知っておきたい知識の一つと言えます。
これから焚き火デビューをする方や焚火初心者の方の参考になれば幸いです。
もくじ
焚き火に使う薪で針葉樹と広葉樹の違いは?断面での見分け方はあるか
針葉樹と広葉樹の違いで一番分かりやすいのは、呼び名のとおり葉っぱの形です。
針葉樹は針のような尖った葉、広葉樹は薄くて平らな葉が特徴です。
そのため葉っぱがついた状態なら見分けるのは簡単ですが、薪の状態でも簡単にできる見分け方をご紹介します。
■樹皮の違い
薪に樹皮がついていれば、そこからも簡単に見分けられます。
針葉樹:樹皮は荒く、指で引っ張ると樹皮が剥げる場合が多い
広葉樹:樹皮はツルっとして指で樹皮を剥ぐのは難しい
■断面の違い
樹皮がついていなければ、切断面(年輪)でも見分けることが可能です。
針葉樹:年輪がはっきりと確認でき、その間隔が広くなっている
広葉樹:年輪がはっきりと色分かれしておらず、間隔は狭い
焚き火初心者には針葉樹だけが良い?広葉樹のみだと燃えない説を調査
針葉樹と広葉樹では、使い勝手にも特徴があります。
針葉樹は燃えやすく、着火もしやすいといった特徴を持っています。
一方、広葉樹は火持ちがよく長時間燃えるのですが、中々火がつきづらく、慣れないと少々手間取るかもしれません。
だったら針葉樹の薪だけで良いじゃんと思いがちですが、針葉樹は燃えやすいという特徴からすぐに薪が尽きてしまうデメリットもあります。
着火用に針葉樹を少し持って行き、広葉樹への火付け用に使う方法がオススメです。
キャンプで使う薪は針葉樹と広葉樹どちらが良いのか
キャンプで焚き火を楽しむ人も増えていますが、キャンプに持って行くには針葉樹と広葉樹どちらが良いのか調べてみました。
多くの人は、ゆったりとお酒でも飲みながら焚き火を眺める…といった非日常的でリラックスできる時間を求めていると思います。
その場合、オススメは広葉樹の薪をメインに使用することです。
一度火がついてしまえば火持ちがよくゆっくりと燃え続けるため、頻繁に薪をくべたりとせわしなく動く必要がありません。
また、煙も少ない特徴があります。
針葉樹は火の粉が飛びやすいためテントが近くにあると引火が心配ですし、湿っていると煙も多いため、リラックス空間にはあまり適しません。
BBQなど火力が必要な場合は針葉樹のほうが適しているので、可能なら両方持って行って用途によって使い分けるとよいのではないでしょうか。
樹木の種類によっても燃え方に差はある?
一言に「針葉樹」「広葉樹」と言っても、樹木の種類によってもそれぞれ特徴をもっています。
■針葉樹
まつ:火付きがよく着火が簡単。火力が強いが燃焼時間が短い
スギ:簡単に割ることができる。着火しやすいが燃焼時間は短い
■広葉樹
サクラ:火持ちが良く、甘い香りがするため燻製などにも使われる
けやき:固いため割りづらいが、火持ちがとても良い。広葉樹の中では着火がしやすい。
コナラ:火持ちがよく、火力も強い。広葉樹の中では比較的安く手に入れやすい。
複数種類の薪を取り揃えているお店は多くないと思いますが、もし選べるなら自分の好みの樹木を選んで香りや燃え方を楽しむのもおすすめです。
まとめ
一言で薪と言っても、針葉樹と広葉樹を使った薪ではかなりの違いがあるので、適切な使い分けをすることで快適に焚火を楽しむことができるようになります。
基本的には、針葉樹は割りやすくて火が付きやすいが燃焼時間が短く、広葉樹は着火しにくいものの火持ちが良いという特徴があります。
もちろん、木の種類によっても特徴は異なりますが、針葉樹と広葉樹の違いをざっくり表すとこんな感じになります。
できればお互いの特性を上手に使うためにも針葉樹と広葉樹を合わせて用途に合わせて使い分けるのが理想ですね。
その他、細かい特徴についてもご紹介しているので焚火の薪選びの参考にしていただけたらと思います。