工場など、毎朝ラジオ体操を会社で行っているところもあるでしょう。
賛否両論あって全社員が積極的にラジオ体操に励むというところは少ないでしょうが、どちらかというと「ラジオ体操は会社にはいらない」という意見が多いように感じます。
その一方で、ラジオ体操には一定の効果も見込まれていて、やった方が良いという意見があるのも事実です。
ここでは会社でのラジオ体操について、いらない・時代遅れという否定派のみならず、賛成派の意見も踏まえて考えてみたいと思います。
もくじ
ラジオ体操は会社にいらない!という声は多い?
ラジオ体操はさまざまな業種の会社で実施されていますが、不満を感じている人は多いです。
不満のなかには、次の理由から「いらない」といった声があります。
- 時間と体力の無駄ではないのか
- 就業前に強制されるのはおかしい
- そもそも必要とは思わない
ラジオ体操は第一と第二をあわせておよそ6分間あります。消費カロリーは早歩きで6分間歩いた場合と同じくらいで、初めから終わりまでしっかり体操すると思ったよりも疲れてしまいますよね。
ラジオ体操で体力を消耗するなら仕事に使うべきとの声もあり、みんなで行う習慣は会社にいらないと感じてしまうようです。
その一方で、会社のラジオ体操に賛成の意見もあります。
- 毎日やると慣れてきて体をほぐす良い習慣になる
- 頭が仕事モードに切り替わるので続けたい
人によってラジオ体操がいるかいらないかの問題は賛否が分かれますが、会社側にとっては次のような意味・目的があるのです。
工場や会社でラジオ体操をする意味・目的とは?
ラジオ体操の意味・目的は、工場や会社によって少し違います。
体を動かす仕事が多い工場には、下記の理由があります。
- 体をほぐして事故を防ぐ
- 目を覚ますと同時に点呼や作業連絡を行う
一方でデスクワークが中心の会社には、下記の理由があります。
- 血行不良や肩こり、体のゆがみなどを防ぐ
- 頭をすっきりさせて仕事の効率化を目指す
上記の効果を考えると、ラジオ体操は仕事に良い影響が期待できそうですよね。
しかしながら、ラジオ体操に対する企業側や上司の間違った意識によって、従業員に精神的苦痛を感じさせてしまうケースもあるのです。
ラジオ体操の強制はパワハラになる?
就業時間外に行うラジオ体操は、苦痛を感じた場合にパワハラとして認められるのでしょうか。
具体的には次のようなケースがパワハラに当てはまります。
- 上司から「真面目に体操していない」と、みんなの前でバカにされた
- 任意なのに参加を拒否したら会社の評価が下がった
ラジオ体操は義務ではなく任意で実施していることが多いですが、それでも参加を強制されているような雰囲気ってありますよね。
不参加を注意されただけではパワハラと認められにくいですが、侮辱される発言や評価が下がるなどの従業員に対する不利益が発生すれば違法になります。
上記のようにラジオ体操でパワハラと感じることがあれば、我慢せずに弁護士や労働局に相談しましょう。
ラジオ体操は時代遅れ?
ラジオ体操は以下の印象から「時代遅れ」だと言われています。
- ムダが多く古い体質が残っている会社
- 後輩社員や若い年代ではおじさんっぽいと感じる
- 同じことに従う労働者を育てようとしている
ラジオ体操の実施はIT関係の新しい業界に比べると、不動産や建設業などの昔からある企業で取り入れている場合が多いです。
とはいえラジオ体操の本来の目的は、仕事の効率アップやケガの防止など、昔も今も変わりません。
時代遅れかどうかは問題ではなく、会社にとってメリットになるなら続けていくべきでしょう。
朝のラジオ体操で早死!?やってはいけない説は本当か
朝のラジオ体操は早死の原因になるとの意見がありますが、専門家のあいだでも考え方は分かれているため、必ず早死の原因になるとは言いきれないのです。
ラジオ体操をやってはいけない説には、次のような体への影響が不安視されています。
- 朝は血圧が上がりやすく、運動によって脳梗塞などを引き起こす可能性が高くなる
- 活性酸素が発生しやすく、細胞の老化につながる
- 朝のラジオ体操で筋肉や関節に負担がかかり、炎症を起こしやすくなる
上記の理由は、年齢層が上がるほど危険性も高くなります。
それならラジオ体操はやめるべきだと思ってしまいますが、仕事の効率アップや肥満・ストレス予防などの続けるメリットもあります。
体への負担を減らすために、次の点に注意して実施することをおすすめします。
- 朝ではなく昼や夕方の時間帯に行う
- 起きてすぐではなく、軽食をとってから行う
ラジオ体操は無理のない範囲で行うことで体に良い影響があります。やってはいけない理由だけではないので、体調に合わせて続けてみてくださいね。