喉が痛い時などにのど飴をいくつも食べて、舌が荒れたり痛くなったという経験をした方はきっと多いと思います。
のど飴を食べている時はのどの痛みも緩和されるので、続けざまに何個も食べてしまいがちです。
ただ、ハーブエキスが入っているようなのど飴であってもやはり飴。
カロリーの過剰摂取で太るほか、なめ過ぎることで舌が荒れたり味覚障害や下痢を引き起こす可能性もあるので注意が必要です。
ここでは、のど飴の食べ過ぎで起こりうる弊害について調べてみた結果をまとめましたので、気になる方は参考にしてみてくださいね。
もくじ
のど飴の食べ過ぎで舌が荒れる理由は?
のど飴を何個も連続して舐めると、却ってのどや舌を傷めてしまう可能性があります。
のどの粘膜には体内にウイルスが侵入しても体外に排出する「繊毛機能」と呼ばれる機能があります。
この機能は口内の唾液で保護されていますが、のど飴を連続して舐めることによって唾液が不足し繊毛機能の働きが失われてしまいます。
その結果、細菌やウイルスに感染しやすい状態になります。
さらに、医薬品や指定医薬部品に指定されたのど飴をなめ続けると、のど飴の成分が過剰に溶け出すことによって舌やのどを傷めてしまう事もあります。
こういったのど飴は薬と同じように、用法用量をきちんと確認してから食べるようにしましょう。
ちなみに、有名どころののど飴で医薬品にしているのは以下の製品です。
第3類医薬品:南天のど飴
第2類医薬品:浅田飴、浅田飴せきどめ
他にも医薬品ののど飴はありますが、外装を確認してみると医薬品であるか否かの判断ができます。
味覚障害を引き起こす危険性はあるか
のど飴を食べ過ぎて舌が荒れる理由はこれまで書いてきたとおりですが、時に味覚を感じにくくなることもあり味覚障害では?と心配になる方もいるようです。
基本的にはのど飴の食べ過ぎによって味覚障害を引き起こす危険性はほとんどなく、味覚が感じにくくなるのは飴の食べ過ぎによって舌苔と呼ばれる舌の汚れが溜まることが原因として考えられます。
舌を傷つけないように細心の注意を払って金属ヘラで舌をこすったり、歯ブラシなどで優しくブラッシングすると白い汚れがとれるので、それを除去すると味覚が感じにくい現象は改善されるはずです。
のど飴をたくさん食べた時は特に溜まりやすい汚れですので、味覚障害が気になった際には一度試してみていただけたらと思います。
のど飴の食べ過ぎで腹痛や下痢を起こす可能性も
のど飴の食べ過ぎで腹痛や下痢を起こすことがありますが、これはノンシュガータイプのど飴で起こりやすい現象です。
ノンシュガーは砂糖を使用しておらず、人工甘味料を使っています。
つまり腸で分解されない甘味料成分によって大量摂取すると下痢などを起こしてしまう可能性があります。
ノンシュガーと聞くと、砂糖が入っておらず太らないので体に良さそうと思いますが、人工甘味料は発がん性のリスクが高まるなど、健康に良い食べ物とはあまり言えません。
ノンシュガータイプの食品にはラベルの注意書きに、大量摂取するとおなかがゆるくなる可能性があると記載されていることが多いので、必要以上に摂取するのは危険と言えるかもしれません。
のど飴は食べ過ぎると太る?
のど飴も食べ過ぎると太る原因になり得ます。
種類によりますが、のど飴であっても1個あたりのカロリーは10~30㎉程あるので10個や20個も食べてしまうとそれだけで丼ご飯にも匹敵するカロリーになってしまいます。
喉の痛みが強くて連続でのど飴を食べたい時でも、うがいや喉スプレーなども併用して食べ過ぎないように気を付けたいところです。
喉の痛みや渇きの緩和にはかなり便利なアイテムなので、食べ過ぎないよう注意しながら上手に活用していきたいですね。