納豆は日本の伝統的な発酵食品で、栄養価が高く、健康や美容にも良いとされています。
しかし、納豆は賞味期限が短く、保存に気をつけなければなりません。特に夏場は納豆が傷みやすく食中毒の原因にもなりかねません。
そこで、納豆を長期保存する方法として冷凍するという方法があります。冷凍することで、納豆の鮮度や風味を保つことができると言われていますが、本当にそうなのでしょうか?
そのほか、
冷凍した納豆はどのくらいの期間保存できるのか?
冷凍した納豆を食べるときにはどのように解凍すれば良いのか?
この記事では、こうした納豆の冷凍に関する疑問についてまとめているので、納豆の冷凍保存について気になる方はぜひ参考にしてみてくださいね。
もくじ
納豆の冷凍はそのままできる?パックのままorパックから中身を取りだすか
体に良い納豆をいつでも食べられるように冷凍しておきたいと考える人は多いのではないでしょうか。
結論から言うと、納豆はそのままでも冷凍できます。ついつい賞味期限を切らしてしまう人も、品質が悪くならないうちに冷凍しておいてはいかがでしょうか。
冷凍するときに気をつけるポイントは「納豆が空気にふれないこと」です。
納豆の冷凍方法については、
- パックのまま冷凍
- パックから納豆を取り出して冷凍
のどちらの方法でも冷凍できます。
まずは空気が入らないようにラップで包み、さらにジップロックや密封できる容器に入れましょう。そうすることで、どちらの冷凍方法でも品質を保ったまま長期保存ができます。
それでは納豆を冷凍した場合、具体的にどれくらい日持ちするのか確認しましょう。
冷凍した納豆の保存期間はいつまで?
冷凍した納豆は、下記の期間を目安に食べきるようにしましょう。
- パックのまま冷凍した場合 およそ3週間から1カ月
- パックから出して味つけしたもの およそ2週間
通常、冷蔵した納豆の賞味期限は1週間から10日程度なので、比べてみると2週間以上長く品質が保てることがわかりますね。
冷凍保存しておくことで「納豆を切らしてしまった」「期限が切れて処分した」などの問題が解消されるのではないでしょうか。
ちなみに冷凍した納豆を解凍するときは、次の方法で美味しく食べられます。
冷凍納豆のベストな解凍方法!常温での自然解凍はNG?
冷凍納豆の解凍方法は、冷蔵庫での自然解凍がおすすめです。
冷凍納豆の常温での自然解凍はおすすめできません。なぜなら納豆の発酵がすすんでしまい、風味が悪くなったり傷みやすくなったりするからです。
冷凍納豆は冷蔵庫でゆっくり解凍しましょう。具体的な解凍時間は次のとおりです。
冷凍納豆の解凍時間は?すぐに解凍するにはどうすればいいか
冷凍納豆の解凍時間はおよそ8時間です。食べたい日の1日前から半日前に冷蔵庫に移動しておくと良いでしょう。
(例)朝食に納豆を食べたいとき→前日の夜に冷凍した納豆を冷蔵庫に移動しておく
冷凍納豆は、冷蔵庫でゆっくり解凍することで美味しさを維持できます。しかし、解凍しておくのを忘れてしまうと「食べたいときにまだ解凍できていなかった」というケースも考えられます。
すぐに解凍したいときは、電子レンジを使用したり、流水解凍したりといった方法があります。
- 電子レンジの場合 20秒ほどチンして半解凍で使用、または解凍モードの使用
- 流水解凍の場合 およそ10分流水につける
どちらも冷蔵での自然解凍に比べて品質や食感が落ちてしまうため、どうしてもすぐに解凍したいときの手段として知っておくと良いですね。
納豆の冷凍は賞味期限切れでもOK?「まずい・臭い」の口コミについても
「納豆の賞味期限が過ぎてしまった!」そんなときも冷凍はできます。
そもそも賞味期限とは「美味しく食べられる期限」のことであり、消費期限と違ってすぐに食べられなくなる期限ではありません。
賞味期限切れは風味が落ちてしまいますが、冷凍しておき早めに使い切ればOKです。
ただし納豆は発酵食品であるため、劣化していても気づきにくい食品です。
いざ解凍してみると「まずい・臭い」といった口コミも見られます。食べても大丈夫なのか不安になってしまいますよね。
納豆が傷んでいるかどうかは、次の点をチェックしてみてください。
- いつもと違う臭いがする
- カビが生えている
- 水っぽく糸を引かない
- 表面が変色している
ちなみにアンモニア臭のような臭いがするとの口コミもありますが、これは納豆の発酵が進んでいるためであり、体に害はないと考えられています。
とはいえあまり美味しく食べられないので、そうなる前に使い切ってくださいね。
納豆の解凍後は見た目や臭いをチェックして、いつもと違う場合は食べるのを控えるようにしましょう。
納豆の冷凍は離乳食にも使える?
納豆の冷凍は離乳食にも使えます。栄養価も高く、1食ずつ小分けにして冷凍すると使いたいときにサッと調理できるので助かりますよね。
納豆を離乳食に使う場合は、下記の手順で冷凍しましょう。
- 納豆をパックから取り出しザルに入れる
- 食べやすいように納豆にお湯をかけてぬめりや臭いを取る
- 赤ちゃんの離乳食の時期にあわせて納豆をつぶす
- 1食ずつ小分けにしてラップで包む
- ジップロックや密封容器に入れて冷凍する
正しい冷凍方法で、納豆を美味しく離乳食に活用してくださいね。
まとめ:納豆の冷凍と賞味期限・解凍方法や時間について
この記事では、納豆の冷凍に関する疑問についてまとめました。
納豆の冷凍はそのままできますが、賞味期限は冷蔵庫で保存する場合と同じくらいです。また、冷凍した納豆を食べるときには、電子レンジや常温で解凍する方法がありますが、どちらも解凍時間は短くすることが大切です。
冷凍した納豆は風味や栄養価が落ちる可能性があるので、新鮮な納豆を食べたい場合は早めに消費することをおすすめします。
納豆は日本人にとって馴染み深い食品ですが、正しい保存方法や解凍方法を知っておくことで、より安全に美味しく楽しむことができます。