春の訪れを告げるクロッカスの花は、庭の隅々に彩りを添えてくれます。
しかし、その美しい花が終わった後、球根の扱いについて疑問を抱く方も多いでしょう。
植えっぱなしで良いのか、それとも堀り上げるべきなのか。
この記事では、クロッカスの球根が自然に増えるかどうか、そして花後の適切な手入れ方法について解説します。
もくじ
クロッカスは植えっぱなしでも増えるのか?
小さな可愛い花を咲かせてくれるクロッカスは、植えっぱなしでも増えていきます。
庭やプランターに植えておくと、簡単な手入れをするだけで毎年芽がまとまって出てくるので、毎年花を買う必要もないので便利です。
ただし、地植えでは4~5年に一度、鉢植えでは年に一度は球根の堀り上げを行う必要があります。
これにより、適切な栄養とスペースを確保し、病気や害虫から球根を守ることができます。
クロッカスの球根の堀り上げは必要!小さい球根でも花は咲くのか
植えっぱなしで増えるクロッカスですが、たくさんの花を咲かせるためには定期的に掘り上げが必要です。地植えなら4~5年ごとに、鉢植えなら毎年掘り上げると良いでしょう。
タイミングは、クロッカスの休眠期に入る6月ごろに行いますが、葉が黄色くなって、枯れてきたなと感じるタイミングなので分かりやすいです。
掘り上げたら土を落とし、2~3日陰干ししておきます。この時、もとの球根からできた新しい球根は取り外しましょう。小さい球根でも花は咲きますが、大きいものに比べると花つきはよくありません。
小さすぎる球根は処分して、もとの球根と同じくらいの大きさのものを選んでくださいね。
クロッカスの花が終わったらどうする?
クロッカスの花が終わったら、なるべく早めに花の茎ごと根元から切り取りましょう。
そして、種をつけないように花がら摘みをしておくことが大切です。花がらを残したままにしておくと実をつけることに栄養を使ってしまい、球根が大きくならないからです。
この花がら摘みの作業は翌年もクロッカスを咲かせるのに大切なので、忘れず行ってくださいね。
花がら摘みをする際には葉を残しておくのがポイントです。葉は栄養を作るために必要なので除去せずにそのままにしておきます。
こうした花が終わったあとのひと手間が、沢山の花を咲かせ続けるポイントです。
クロッカスの花が咲かない!そんな時はどうする?
クロッカスの花が咲かない原因は、成長の様子によって違います。
芽を出したのに花が咲かなかったという場合は、周囲の雑草に栄養が取られていることが考えられますので、雑草はこまめに取り除いておきましょう。
雑草のほか、そもそも土壌の栄養がなくなった可能性もありますので、もしも数年経っていたら土に肥料を追加することで花が咲くようになることもあります。
花が咲かずに葉だけが伸びてしまったという場合は日光不足が考えられますので、常に日陰になる場所なら日光があたる場所への植え替えをお勧めします。
さらに、クロッカスは一定時間の低温を経験しないと花が咲かない性質があるため、沖縄などの常に温暖な気候の場所では咲かないこともあります。
これらの条件をふまえて、クロッカスに適した環境を作ってくださいね。
クロッカスの肥料はいつあげれば良い?
クロッカスは10~11月頃に球根を植えますが、まずはこのタイミングで元肥として土に肥料を混ぜましょう。
最初の肥料は、徐々に溶けるように加工された「緩効性肥料」を使うのが良いです。この肥料は2か月ほど効果が続くので、その後は花が咲くまで追肥はしなくて大丈夫です。あまり手をかけずに花が咲くのを待っていられるはクロッカスの良い点の一つですね。
大事に育てていると「花が咲く前に追肥した方がたくさん咲くのでは」と考えるかもしれませんが、肥料をあげすぎると「肥料やけ」を起こしてしまい、枯れてしまうこともあるのでご注意ください。
花が咲いた後は、カリ成分の多い化学肥料を月に1回のペースで追肥します。そうすることで球根も大きく成長し、またたくさんの花を咲かせてくれるでしょう。
まとめ:植えっぱなしのクロッカスと堀り上げの必要性について
クロッカスの球根は、適切な条件下では植えっぱなしでも確実に増えていきます。
花が終わった後の球根の扱い方には、いくつかのポイントがありますが、基本的には堀り上げる必要はありません。
この記事が、クロッカスの球根を健康に保ち、毎年美しい花を咲かせるための参考になれば嬉しいです。春の庭を彩るクロッカスの花々が、来年もまたあなたを楽しませてくれることでしょう。