夏の暑さから解放してくれるかき氷。
ド定番のメロンやイチゴ、ブルーハワイはずっと愛され続けている味ですね。
ですが、このかき氷のシロップは実は全部同じ味だという説があるのですが本当でしょうか?
にわかに信じがたい説ですが、果たして同じ味なのか、嘘(デマ)なのか、実験結果も交えて調べてみました。
もくじ
かき氷のシロップは全て同じ味なのか?
イチゴ、レモン、メロン、ブルーハワイなどのかき氷シロップの主な原材料はすべて同じです。
市販のシロップの材料にはぶどう糖果糖液糖・酸味料・保存料・香料・着色料が使われています。
このうち香料と着色料を変えて、バリエーションをつくっているので、味自体は同じと言えます。
私たちの脳は、実際の味よりも色や香りの情報からイメージした味を感じるそうです。
視覚や嗅覚を錯覚させて違う味だと認識するメカニズムなんですね。
夏祭りの屋台のかき氷やスーパーで買ったかき氷シロップは、種類がいくつかあったとしても基本的には同じ味だといえます。
かき氷のシロップの実験結果や論文と自由研究について
かき氷のシロップは実は全て同じ味なんですよと言われても「うそでしょ」と感じる人はきっと多いはず。
ですが、実は同じ味という事がわかる実験がされていて結果もそのように示されています。
味覚センサーを研究開発しているAISSY株式会社が、実際にかき氷のシロップ3種を甘味・にかけて分析したところ、旨味・塩味・苦味・酸味の数値が3種類ともほぼ同じ数値を示したという結果があります。
感覚的に分かりやすいのが、鼻をつまんで食べるとどれも同じ味に感じるということです。
これは自由研究にも使えそうなテーマです。
何人かに鼻をつまんでかき氷を食べてもらい、味を答えてもらいます。
どれだけの人が味を感じ分かることができるのか、統計を取ることで立派な自由研究として成り立ちそうです。
子供の夏休みの研究などに良いかもしれませんね。
もし、まだ課題を決められていないお子様は挑戦してみると面白いかもしれません。
ちなみに、論文はこちらのページに掲載されています。
かき氷のシロップが同じ味というのは嘘(デマ)という説もある?
かき氷のシロップが同じ味というのは嘘(デマ)だという話もありますが、実験結果でもはっきり出ているので嘘ではなく本当です。
デマだと思ってしまうくらい、味覚と嗅覚によってまったく違う味に感じますよね。
「いやいや、どう考えても味は違うでしょ」
こうした主張は根強くあるようですが、実験してみると同じ味だと実感できるはずです。
実際に検証データで数値にも表されているわけですから、これを覆すのはなかなか困難と言わざるを得ません。
ただ、最近では変わり種のかき氷が最近では沢山あるので、すべてが同じ味という訳ではありません。
あくまでも市販されているシロップに関しては同じ味であるというだけなので、その点はご注意いただけたらと思います。
コーラなどの変わり種シロップの味も同じ?
これまで書いたとおり、イチゴ、レモン、メロン、ブルーハワイといった定番の味は全て同じ味ですが、コーラやカルピスなどのジュース系の味は基本的な原材料以外に実際のジュースの成分が含まれています。
なので、定番の味とは少し風味が異なってきます。
どれも同じ味だと思うと何となく残念な気がしますが、こうした変わり種のシロップにすれば選ぶ楽しさは残っていると言えますね。
まとめ
子供のころから、かき氷を何味にしようか選んで楽しんでいただけに、同じ味と聞いてすこし裏切られた感じがする気もします。
しかし、人が実際の味よりも香りや視覚によって味を認識しているのは驚きでした。
風邪をひいて鼻がつまったとき、食べ物の味をあまり感じないことがあります。
やはり食べ物にとって香りは重要なのだと改めて実感できますね。
最近のかき氷は専門店もできるほど、お洒落でレベルがとても高いものが多いです。値もはりますがそういったかき氷は見た目も楽しくとても美味しいです。
ですが、昔から食べていた色鮮やかなシロップのかかったかき氷は、懐かしく何度も食べたくなりますね。
かき氷のシロップを選ぶ際の参考にしていただけたらと思います。