もくじ
イタリアンパセリとパクチーの違いは?
イタリアンパセリとパクチーは両方とも『せり科』の植物で見た目はよく似ていますが、どんな違いがあるのでしょうか。
両方とも同じ科の植物ですが、イタリアンパセリは『オランダゼリ属』、パクチーは『コエンドロ属』と別属となっていて、味や香りは全く異なります。
次に、味や香りの違いについてお伝えしたいと思います。
イタリアンパセリとパクチーの味や香りの違いは?
イタリアンパセリとパクチーは見た目はよく似ていますが味と香りは全く違います。
イタリアンパセリの香りはカーリーパセリによく似ていて、苦味が少ないのが特徴です。
一方のパクチーは、何とも言えない独特な味と香りが特徴です。臭いがカメムシや洗剤に例えられることもあるほど独特な香りと味で、好き嫌いがはっきり分かれてしまいます。
料理にイタリアンパセリが入っていても気にならない人が多いですが、パクチーが入っていると確実に気が付くくらいの違いがあります。
共通点は見た目が似ていることくらいで、それ以外は全く別物と言えます。
パクチーの香りを嫌う理由
研究によって、あの風味を好きか嫌いかについては、匂いに関係する遺伝子に原因があると判明したそうです。
パクチーの匂いを構成している「アルデヒド」というにおいの成分に、人間が持っている嗅覚受容体遺伝子「OR6A2」が反応します。
パクチーが苦手な人は、この遺伝子に変異がある人で、アルデヒドに対する反応が通常の人よりも過敏に反応してしまうとの事。この遺伝子変異を持っている人にパクチーが嫌いという人が多いようです。
「アルデヒド」は石鹸や制汗剤にも含まれており、遺伝子に変異がある人はパクチーの匂いを嗅ぐと食べられないものと脳が認識してしまうそうです。他にもバニラやシナモンにも「アルデヒド」は含まれています。
無理に勧めてくる人には、「パクチー嫌いは遺伝子のせいだ!!」と胸を張って言えそうですね。
イタリアンパセリと似てる食材は?三つ葉での代用は可能か
レシピでイタリアンパセリを入れるとあるけれど、そんなにしょっちゅう使うことのないイタリアンパセリを買うのも抵抗がある…。
値段もイタリアンパセリよりお手頃価格で、スーパーでも手に入りやすい三つ葉で代用できれば助かりますが、代用は可能でしょうか。
まずは味や香りですが、三つ葉よりも似ているのがカーリーパセリです。
ただこれもイタリアンパセリと同じ感じなので代用品として常時ストックされているわけではありませんよね。
一方の三つ葉は同じ『せり科』ではありますが、『ミツバ属』で近いといえば近い…香りも味も少し違いますが、それほど気になるほどの違いでもないので、代用しても差し支えない範囲でしょう。
単純に彩りとして飾るのであれば、三つ葉でもネギでも嫌いでなければパクチーでもかまわないと思います。ちなみに、葉の形が一番似ているのはパクチーです。
個人的には三つ葉をイタリアンパセリの代用に使うのに特に問題はないのですが、嗅覚や味覚は人それぞれなので一度試す価値は大いにあると思います。
そもそもイタリアンパセリはメインとしての味や香りとして用いるわけではないので、それほど大きな変化があるわけではありませんからね。
まとめ
イタリアンパセリとパクチーの違いについて、味や香りを中心にお伝えしました。
イタリアンパセリとパクチーは、一見するとそっくりですが味や香りは全く違います。
そのため、イタリアンパセリの代用としてパクチーを使うのは難しく、同種類のカーリーパセリだったり、おなじ「せり科」の三つ葉を用いるのが一般的です。
イタリアンパセリを用いる料理を作るのがそれほど珍しいご家庭であれば常備しているかもしれませんが、そうでない場合は三つ葉で代用してみても良いでしょう。