豆知識

村上春樹氏がノーベル賞にノミネートされた回数は?いつから候補になっているのか

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画像引用:新潮社の公式ページ

村上春樹氏は世界的に有名な小説家であり、多くの作品が翻訳され海外でも高い評価を得ています。

ノーベル文学賞の発表の度に今回は受賞するのかと注目されていますが、これまでノミネートされた回数や候補となり始めた時期についてまとめました。


村上春樹がノーベル賞にノミネートされた回数は?

村上春樹がノーベル賞にノミネートされた回数は分かっていません。なぜなら、ノーベル賞の候補になった人物は50年後に発表されるからです。

ノーベル賞は物理学賞や平和賞など6つの賞に分かれており、村上春樹は文学賞の候補として話題になっていますよね。候補になるためには過去の受賞者の推薦からはじまり、専門家が厳正に審査したのち候補者に決定されます。

どのように選考されて決められているのか気になりますが、実際のノミネート回数は50年後に判明するのです。

村上春樹がなんでノーベル賞に?いつから候補になっているのか

村上春樹はいつからノーベル賞候補と騒がれるようになったのでしょうか。

実際にノミネートされているのかは確認できませんが、候補と騒がれはじめたのは2006年ごろからです。

それから15年以上が経過した現在まで「なんで注目され続けるのか?」その理由には、下記の賞が大きく関係しています。

2006年アジアで初の「フランツ・カフカ賞」を受賞
ノーベル文学賞を取るための重要な賞だと位置づけられている

2014年日本人として初のウェルト文学賞を受賞
選考理由に「村上春樹が最も重要な日本人作家」と評価される

2016年ハンス・クリスチャン・アンデルセン文学賞を受賞
第1回目の受賞者は「ハリーポッター」の著者であるJ.Kローリングであり、世界中で受賞が注目されている

上記以外にも数々の賞を受賞している村上春樹が、ノーベル賞候補として期待されているのも納得ですよね。

さらにイギリスの賭けサイト「ブックメーカー」の候補となっていることも「ノーベル賞が近い」と騒がれる理由です。

その一方で、ノーベル賞を受賞するのは簡単なことではないようです。

村上春樹が「ノーベル賞は絶対取れない」と言われるのはなぜ?

これだけ話題になっているのに「村上春樹はノーベル賞を絶対取れない」との評価が多いのはなぜなのでしょうか。理由には、大きく次の2つが考えられます。

  1. 世界中で知られている人気作家は受賞しにくい?
  2. 選考委員の好みとズレがある?

ノーベル賞を誰もが知っている作家が受賞する確率は低いと言われています。実際に、過去には村上春樹とは系統が違う、文学の娯楽性を感じない作品が選ばれています。

もう一つの理由には「ノーベル賞の選考委員にどう伝わっているのか」という評価が関係します。

村上春樹の作品は、私たち読者にとっても好みが分かれるのではないでしょうか。文学というよりも、難解な哲学書のような作品を好む傾向がある選考委員にとっては、候補になっても最終的に受賞に至るには難しいのかもしれません。

ちなみに、村上春樹自身は「何より大事なのは良き読者」と話しており、文学賞や勲章へのこだわりはあまりないようです。


村上春樹はなぜ人気?読む人を魅了する理由とは

村上春樹はなぜ人気なのか、何が読者をここまで魅了するのか正確な答えを出すのは簡単ではありません。

一般的に言われる人気の理由には、下記の評価があります。

  • 比喩・隠喩の使い方がうまい
  • 文章が読みやすいリズム
  • 読んだ後も病みつきになる余韻がある

村上春樹が好きな理由は読者によってさまざまですが、作品に込めた妥協しない姿勢は多くの人に伝わっています。人気の理由は言葉では言い表せない、読者に伝わる感情にあるのではないでしょうか。

村上春樹はアメリカで人気?気になる海外の反応について

村上春樹の作品は現在50カ国以上の言語に翻訳されており、海外の反応は日本と同じ、もしくはそれ以上の評判がされている国もあるでしょう。

アメリカでの人気の始まりは、1989年に英訳版「羊をめぐる冒険」でのデビューにあります。当時の日本では「ノルウェイの森」がベストセラーとなり話題となっていましたが、アメリカではまだ無名の新人でした。

村上春樹の巧みな日本語表現を翻訳で伝えるのは簡単ではありません。そこで、翻訳者のアルフレッド・バーンバウムらは原作に大きく手を加えました。

具体的には、

  • 文章を削り、物語のテンポをあげる
  • 村上春樹の特徴である比喩表現をバッサリ削る

翻訳された作品は、ニューヨーク・タイム誌でも高評価を受けていたようです。

村上春樹自身も大胆な翻訳内容を受け入れていたのは、海外の読者にどのように伝えるべきか、日本語とは違った表現に納得できていたからではないでしょうか。

アメリカ以外にも、海外の反応には熱狂的なものがあります。

  • 2009年 「1Q84」が英語・ドイツ・スペイン語などに翻訳、各国の書店で山積みされ話題に
  • 2014年 「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」の発売記念サイン会では、ロンドンでのサイン会に400人が行列をつくる

村上春樹の作品には、言語を超えて世界中の人々に伝わる物語が詰まっているのです。

まとめ:村上春樹とノーベル賞のノミネートについて

この記事では、村上春樹のノーベル文学賞候補に関する情報をお伝えしました。

村上春樹がノーベル文学賞にノミネートされた回数は分かっていませんが、彼が候補になっていることは間違いありません。

彼は2006年から毎年候補として名前が挙がり、2014年には最有力候補としてブックメーカーが発表しました。

しかし、彼はその後も受賞を逃しています。彼は自身の作品に対して謙虚であり、ノーベル文学賞に対してもあまり期待していないと語っていますが、ファンや読者の多くは彼の受賞を望んでいるでしょう。

今後のノーベル賞の行方にも注目していきたいですね。