以前、お風呂の黒カビがなかなか取れなくて専門の業者さんに依頼したことがあるのですが、ビックリするくらいキレイにしてもらうことができました。
せっかくの機会なので、カビ取り作業を見学しながら色々と尋ねていたのですが、そこで浴室の正しいカビ取り法を教えてもらいました。
ポイントとしては、乾いた状態にして洗剤をカビにしっかりと密着させて、しっかりと浸透させること。これをするだけでも、これまでカビキラーで取れなかった黒カビもある程度は取れるようになりますよ。
ただ、カビが根深くなってしまうとどうしても限界はきてしまうので、そうなる前に対策をしておきたいところです。
ここでは、浴室掃除のプロから聞いた、カビキラーを使う際のコツやカビキラー以外で黒カビ対策に効果的な製品、そして浴室の黒カビの危険性についてご紹介しています。
もくじ
カビキラーでも落ちない黒カビ対策で重要な3つのポイント
カビキラーでも落ちない黒カビの代表格と言えば、お風呂のゴムパッキンを挙げる人は多いと思います。
お風呂のゴムパッキンにできたカビは、内部まで浸透してしまい、一度では落ちないガンコな黒カビになってしまいやすいので早めの対策が必要です。
お風呂のゴムパッキンに代表される、カビキラーでも落ちない黒カビを落とすには、次の3つのポイントをおさえた対策が必要です。
浴室の黒カビを落とす3つのポイント
- 洗剤を使用する前に、水気をとって乾いた状態にしておく
- 洗剤を塗ったらしっかり時間をおいてから流す
- 洗剤はカビに密着させる
カビが発生する場所は普段から濡れていたり湿っていたりすることが多いですが、そのまま洗剤を塗ると効果が薄まってしまうので、しっかり水気を拭き取っておくようにします。
また、洗剤は塗ってから時間をおくことでカビに浸透していきます。塩素系の洗剤は10~30分、酸素系は4~8時間おいてから流すと効果的です。
そして、最も重要なポイントは洗剤をカビに密着させることです。いくら時間をおいても、洗剤が垂れて流れてしまっては効果がありません。
そして、洗剤にはキッチンハイターを使うのがおすすめです。キッチンハイターが適している理由や効果的に使う方法について、次から詳しくお伝えしていきます。
お風呂のゴムパッキンにできた黒カビ落としには片栗粉が効果的
お風呂のゴムパッキンにできた黒カビの落とし方には、何度か繰り返し洗剤を使って少しずつカビを薄くしていく方法があります。
カビキラーを使っても落ちないカビは、「塩素系のキッチンハイターに片栗粉を混ぜたもの」を使用してみてください。
手順は次の通りです。
- 片栗粉とキッチンハイターを1:1の割合で混ぜる。
- 黒カビ部分の水気を拭き取り、しっかり隠れるまで洗剤を塗る。
- 10分ほどおいたら片栗粉&洗剤を拭き取り、シャワーでしっかり流す。
カビキラーで落ちない黒カビにキッチンハイターをおすすめする理由は、次亜塩素酸ナトリウムを主成分とする塩素系漂白剤の濃度の違いにあります。
- カビキラー:0.5%
- キッチンハイター(液体タイプ):6%(水で薄めて使う)
- キッチン泡ハイター:0.6%
つまり、キッチンハイターは濃度が高くカビキラーで落ちない黒カビにも効果が期待できるというわけです。
キッチンハイターの泡タイプはカビキラーとほとんど濃度が変わらないので、液体タイプを選んでくださいね。
【恐怖】浴室のカビの恐ろしい現実
浴室のカビは空気中に胞子を飛ばし、それを吸い込むとアレルギー反応や肺炎などの呼吸器系の病気を引き起こす原因になることがあります。
特に免疫力の低いお子様やお年寄り、喘息やアトピーなどの持病がある方は注意が必要です。
また、カビには抗生剤に耐性を持つものもあり、感染症の原因になることもあります。(←抗生物質が効かない体になってしまうってこと)
浴室はカビにとって好ましい環境ですぐに増殖するうえ、密室なので吸い込む量も多くなってしまいます。
日頃の掃除は言うまでもありませんが、年に1度くらいはカビの一斉除去をするようにしないとカビが繁殖しやすい環境になってしまうので要注意です。
我が家は、年に1度はプロに浴室清掃と風呂釜清掃を依頼しています。依頼してからは子供たちの原因不明の咳がなくなりました。その原因はもしかして浴室のカビだったのかも…と怖さを覚えてからは、欠かさずにお風呂清掃を依頼しています。
日頃しっかり掃除をしてもカビを完全には除去できません。(正直、面倒なのでつい手を抜くこともありますし…)
年に1回でも清掃を依頼していれば、面倒臭がりの我が家でもキレイな浴室を保てているので、浴室の黒カビが気になる方はぜひやってみて欲しいと思います。
お風呂のゴムパッキンの黒カビが落ちない時はコレ!カビ取り重曹ペーストの作り方
お風呂のゴムパッキンの黒カビが落ちない時はキッチンハイターなどの塩素系の効果が高いですが、刺激が強いため、あまり使いたくないと考える人もいますよね。
自然派の洗剤を使いたい人や、黒カビを落としたあとの日常的なカビ対策には、体にやさしい重曹の使用がおすすめです。
重曹はそのまま振りかけても使えますが、カビには密着しやすいように重曹ペーストを作りましょう。
カビ取りの重曹ペーストの作り方は、重曹と水を2:1の割合で混ぜるだけです。合わせてクエン酸スプレー(クエン酸小さじ1に水200ml)も用意してくださいね。
重曹ペーストとクエン酸スプレーを使って、次の手順でカビ取りをしましょう。
- 水気を拭き取ったカビに重曹ペーストをたっぷり塗り10分おく
- その上から泡がたくさん出るまでクエン酸スプレーをかける
- さらに10分おいたら重曹ペーストを拭き取りシャワーで流す
クエン酸スプレーを使用する以外にも、酸素系漂白剤と重曹を1:1で混ぜたペーストをカビに塗り、ラップをして4時間ほどおく方法もあります。
どちらも数年経った黒カビを落とすのは難しいので、ガンコな黒カビは塩素系でしっかり落とし、その後の簡単なお手入れに試してみてくださいね。
ゴムパッキンのカビ取りにはコレ!市販品のおすすめ3選
ゴムパッキンのカビ取り剤は、効果の高いジェルタイプがおすすめですが、使いやすさやコスパも大事ですよね。
市販品で評価の高い商品を3つご紹介します。どれを買おうか悩んでいる人は、下記の商品をチェックしてみてくださいね。
商品名 | 概要 |
カビトルデスPRO | Amazonでも人気の商品です。高い密着力でガンコな黒カビを撃退します。 |
カビ取り剤スパイダージェル | テレビで話題になった商品で、1本あればたっぷり使えます。広範囲にカビが広がっている場合におすすめです。 |
スライムパンチ | 創業50年の老舗化学メーカーが開発した洗浄剤。しつこいカビ汚れもスッキリさせられます。 |
ゴムパッキンのカビ取りの際の参考にしてみてくださいね。